ウーパールーパー現在の水温(にわか対策)

8月下旬ですがまだまだ暑い日が続いています。ウーパールーパーは、自然界ではメキシコの標高の高い湖に生息しているため、1980年日本に入ってきた当時は、基本的には水温20度までの飼育でした。日本に来てすでに30年以上が経過し、日本の暑い気候に合わせて体性が変化し、2018年現在では水温27度ぐらいでまでで飼育しても大丈夫になりました。ウーパールーパーにとってベスト水温は、たぶん18~20度前後だと思います。まだ小さいサイズの個体(4cm以下)は、23度ぐらいまでの水温で飼育をお勧めしています。

ここ10年ぐらいで日本の夏も熱帯地方並みの暑さになってきたような気がします。昔の夏よりも気温が高い傾向にあり、過ごしにくい日々が多くなってきました。ニュースでは熱中症で病院に運搬されたり、不幸な事故を見かけるようになり残念です。

ウーパールーパー夏の水温対策(にわか対策)

ウーパールーパーの水温をなるべく27度未満になるように飼育する必要があります。水槽などの飼育容器を直射日光の当たる場所には設置しないで、なるべく涼しい場所に設置してください。室内が30度を越えますと、27度未満に保つのはとても困難です。経済的な方法を1つ提案いたしますと、クリップ型の扇風機をお勧めします。ラーニングコストも安価ですし、費用対効果で一番大きいと思います。クリップ式の扇風機を水槽などに固定し(感電しないように、水面などに落ちないようにご注意ください)、送風を水面に当てることです。これにより水が蒸発し、気化熱により水温が下がります。水は蒸発するときに熱を奪っていきます。注射時にアルコール消毒でヒンヤリするのは気化熱の影響です。飼育場(室内など)の湿度が飽和状態の100%でなければ、水は蒸発することができます。湿度にもよりますが、おおよそ3度下がります。地域により気候、住宅環境などにより室内は違いますが、3度下げれば水温は大抵27度未満だと思います。

この方法でも水温が27度未満にならない場合は他の対策も必要になります。

リューシーのラメあり(珍しい個体)

こちらの個体は珍しくウーパールーパーリューシーのエラ部分にラメが入った個体です。それぞれ両側の合計6本あるエラにラメが張っています。(画像が少しわかりにくく、申し訳ございません)

ラメとは?ウーパールーパーゴールデンのエラや体にある、キラキラ光る小さな模様です。ゴールデンだけでなく、ゴールデンの血統が強いマーブルでもラメを見ることがたまにできます。マーブルでこのラメがあると体色に黄色が少し混じるため、全体的にぼんやり緑色っぽくなっている個体です。このような個体を業者間で”グリーン”で卸売りしているときもあります。(今から4,5年前の話)

リューシーでこのようなラメがエラに出ることは稀です。また、このような個体が出現しましたら、再掲載いたします。

今日のニュース

「金魚が醸す江戸の涼 アートや金魚すくい、楽しみ色々」

暑い日が続くこの夏、金魚をながめて涼みませんか。このようなイベベントが近年、東京都内などで金魚を取り入れたアートの展示や金魚すくいができる施設が人気を集めているそうです。昔から続く専門店では様々な金魚を購入でき、金魚を身近に楽しむことができます。

金魚は昔から根強い人気があります。販売の始まりは江戸時代と聞いたことがあります。金魚を販売して(卸売りして)350年の歴史のある会社さんも存在するぐらいです。私の周りでも金魚を飼育している方、繁殖しているブルーダーさんも多くいます。ある金魚中心の問屋さんに知人に誘われて行きましたら、金魚がたくさん業者向け(ペットショップ、ホームセンター用)に販売されていました。金魚のその数、その種類に圧倒されたのを覚えています。サイズも小さい個体から、大きな個体、顔や尾に特徴をもった個体もいました。また、金額もお手頃な価格から高額な金額までいろいろな金魚がいました。買い付けに切れている方(ペットショップ関係者、ホームセンター関係者)もたくさん来ていました。私も機会があったら飼育してみたい生体の1つです。

2~3cm、3~5cm、5~8cmのサイズ(売切、品薄)

このところ暑い日が続いています。こちらでは飼育部屋すべてに空調がきいているので、ウーパールーパーは水温が保たれ元気です。

サイズ的に2~3cm、3~5cm、5~8cmが売切れ、もしくは品薄となりました。産卵シーズンは主に2~4月が主でそれ以外の時期では稀です(静岡県では)。来年の年を越せば小さいサイズでまたご用意できます。

2~3cmの夏場飼育はとても大変です。エアコンの温度を低めに設定して水温20度以下を保つことが必要です。小さいと弱く、特にこのサイズは暑さ、水質悪化にとても弱いです。こちらでは上級者用として販売しています。このサイズは意外に人気で、小さいときから大きく育てたい方からご購入いただきます。他社様では販売していないサイズになります。

3~5cmの夏場飼育も少し大変です。エアコンの温度を低めに設定して水温23度以下を保つことが必要です。これぐらいのサイズでもまだ弱く、特にこのサイズも暑さ、水質悪化に弱いです。こちらで一番売れ行きのサイズです。このサイズはとても人気があり、小さいときから大きく育てたい方からご購入いただきます。

よろしくお願いいたします。

今日のニュース

「さくらさんの同級生、長谷川健太FC東京監督も追悼」

静岡県静岡市清水区出身のさくらさんの訃報をきき、驚きと残念な気持ちになりました。私も清水区の生まれで、幼少のころは清水区で育ちました。ちびまる子ちゃんは、私が小学校の頃にテレビ放送され、よく見ていました。清水区にあるエスパルスドリームプラザ内(3F)にはちびまる子ちゃんの「ちびまる子ちゃんランド」があります。(入場料大人600円、子供400円)

余談ですがさくらさんと小学生時代の同級生で、漫画「ちびまる子ちゃん」に”ケンタ”で登場するサッカー好きのキャラクターがサッカー元日本代表の長谷川健太さんです。清水区もサッカーが強いです。清水東高校、東海第一高校、清水桜ケ丘高校、清水商業高校は強かったです。静岡県は公立高校のサッカー部がとても強いです。日本代表選手も多く輩出しています。この頃、全国大会初戦敗退が多いのが残念です。

ウーパールーパー ゴールデン

ウーパールーパーのゴールデンは人気がありますが飼育が少し難しいかもしれません。先日、あるペットショップに10匹を郵送しました。久々のお申込みといったこともあり手足を確認し、大きめの個体を入れ、十分なスペースで発送しましたが、翌日にカケが複数の個体であったと連絡があり、大変驚きました。このような連絡を受けることは数年に1度しかありません。無いに等しいです。また入れた個体も前日十分な餌を与えました。当然、それらの個体は多頭飼育で飼育されていた個体ですが、カケは郵送前にはなかったです。お電話で「クレームではない」と言われたので作り話などではないはずです。考えられるのはゴールデンが他の個体にかみついた可能性です。ゴールデンだけは活動が他の個体よりも活発で、エサもたくさん食べます。他の個体に比べ成長も若干早いです。飼育者からもゴールデンはよくかみつくと連絡を受けたことも何度かあります。また、以前までペットショップにゴールデンが販売されていない、販売されている数が少なかったのも、ゴールデンは飼育、管理が難しいため、卸業者が嫌がり扱わなかったことにあります。私はゴールデンも他の個体も同じ扱いで、同じ性格だと思うのですが、実際は若干違うようです。アルビノも同じように黒目がないから目が悪いといわれていますが、アルビノによる噛みつきの連絡は飼育者からは入らないです。アルビノやゴールデンは黒目ではないので、目が悪い?のは本当なのでしょうか。とても疑問です。今度何かでテストしてみたいです。

ゴールデンを飼育するときはなるべく通常より大きめの水槽、スペースを確保します。そして、多めに餌を与えます。この時に冷凍赤虫と固形餌の両方を入れたほうが良いと思います。大きくなると費用の安い、管理の楽な固形餌でウーパールーパーを飼育することができますが、ゴールデンが誤って他の個体のエラを噛んでしまうと大事に至る場合もあります。手や足などでしたら歯が弱いので問題ない場合が多いですが、エラを噛まれると、その個所から出血が始まります。出血すると水中で生活しているウーパールーパーには大きな致命傷にもなります。そのらを防ぐためにゴールデンを飼育するときは冷凍赤虫と固形餌の両方を入れたほうが良いと思います。